カーポートって何のためにあるの? ガレージとの違いをわかりやすく解説!

オオヤマが活動する栃木県足利市は車社会で、多くの方が自家用車を所有しています。車は生活に欠かせないものですから、長く乗れるよう大切にしなければなりません。そのためには、安全運転やメンテナンスはもちろんですが、保管場所にも配慮する必要があります。そこで、ぜひ設置しておきたいのが「カーポート」です。ここではカーポートの役割や、メリット・デメリットをご紹介します。




■足利市・栃木県の車両保有台数



最初に、足利市における自動車の保有台数を確認しておきましょう。統計データによると、令和3年度の足利市の自動車保有台数(乗用車)は、9万9,310台でした。足利市民のうち、車に乗れる18歳以上の人口を分母として計算すると、約80%程度の人が車を保有していることになります。


また、栃木県全体のデータに目を向けると、令和4年7月末の自動車保有台数(乗用車)は、134万6,571台でした。18歳以上の人口に対する割合は、やはり80%程度です。全都道府県の自動車保有台数における順位は、車種や調査の時期によって多少異なりますが、概ね15位前後と高い位置につけています。


したがって、足利市はもちろん栃木県全体が、全国でも上位に入る車社会だといえるでしょう。これは、栃木県内での生活に車が必要不可欠であることを意味しています。ある日突然車が使えなくなると大変困りますから、大切にしなければなりません。そのための設備がカーポートなのです。




■そもそもカーポートって何のためにあるの?



カーポート(CARPORT)とは、屋根と柱で構成される簡易的な車庫のことです。CARは車、PORTは港という意味なので、そのまま車の港=駐車場所と考えていいでしょう。もちろん、カーポートがなくても車を駐車することは可能です。しかし、カーポートを設置すると、駐車スペースがより快適に使えるようになります。


カーポートの主な役割は、空から落ちてくるものから車自体や人を守ることです。何もない場所に駐車している車は雨ざらしになり、雨風でダメージを受けて劣化が早まったり、砂ぼこりや鳥のフンで汚れたりします。雨の日に乗り降りする時は濡れてしまうことも多く、特に両手がふさがっている時は大変です。


その点、カーポートがあれば車を雨風や汚れ、その他落下物から守ることができ、雨の日にも楽に乗り降りできるようになります。拭き掃除や洗車の回数が減るため、手間と費用も削減できます。ダメージを軽減することで車の寿命も延びるでしょう。


また、日光から車を守れるのも大きなメリットです。夏場に外に駐車しておいた車の内部は強烈な暑さになりますが、カーポートに駐車しておけば直射日光を防ぎ、暑さを軽減できます。紫外線のカットにより、車の色あせ・劣化を防ぐことも可能です。


その他、寒い季節に車に霜が降りるのも防げますし、車からの雪下ろしの負担もなくなります。簡易的な車庫とはいえ、カーポートは非常に重要な役割を果たしているのです。




■カーポートとガレージは何が違うの?



カーポートとよく比較される設備としては「ガレージ」があります。どちらも車を駐車しておくための場所ですが、この2つは何が違うのでしょうか? 主な違いを確認しておきましょう。



・基本的な構造



カーポートが屋根と柱だけで構成されているのに対し、ガレージは屋根+三方の壁+入り口のシャッターで全体が覆われています。一般的には、車庫と聞くとガレージを想像する方が多いでしょう。


施工の方法も異なり、カーポートは穴を掘って柱を立て、モルタルなどで柱を固定した上で屋根を付けます。一方、ガレージは基礎工事として土台を作り、その上に本体を組み上げます。要するに、ガレージはちゃんとした「建物」になっているということです。


なお、カーポートでも「サイドパネル」というオプションを付け、三方を壁で囲われた建物のようにすることができる製品があります。ただし、あくまでも簡易的なものです。



・費用



見た目や構造からわかる通り、設置にかかる費用はガレージの方が高額です。車1台分の場合で比較すると、カーポートは安いものなら20万円程度で設置できます。一方、ガレージは40万円以上します。


ここまで金額が開くのは、ガレージはより多くの部品を使っているのに加えて、基礎工事の費用がかかるからです。また、ガレージ内の土間コンクリートは基礎のコンクリートとは別物なので、内部を土間コンクリートにしたい場合はより費用が高くなります。



・固定資産税



忘れがちなのが固定資産税です。カーポートには固定資産税はかかりませんが、ガレージにはかかります。これは「屋根がある」「三方以上を壁で囲われている」「土地に固定されている」といったガレージの構造が、固定資産税の対象になるからです。


また、カーポートでもサイドパネルなどで三方を囲うと、固定資産税が課される場合があります。税金は設置した後にずっと払い続けなければならないので、事前に調べておくことが大切です。不明点は役所に問い合わせるか、ルールに詳しい施工業者に確認しましょう。




■カーポートとガレージを比較【メリット】



カーポートとガレージを比較した場合、ガレージの方がよりしっかりした構造なので、「設置するならガレージの方がいいのかな?」と感じるかもしれません。しかし実際には、カーポートには多くのメリットがあります。カーポートとガレージを比較し、カーポートの主なメリットを見ていきましょう。



・設置費用や時間がかからず、気軽に設置できる



前述した通り、カーポートはガレージに比べてシンプルな構造なので、設置費にかかる費用が安価です。また、設置工事の期間も短くて済みます。そのため、ガレージに比べて気軽に設置できるのが魅力です。



・設置スペースに合わせやすい、狭い場所でも設置できる



カーポートには、柱が片側についているものと両側についているもの、横についているものと後方についているもの、そして屋根が柱の両側についているものなど、さまざまなタイプの製品があります。屋根が大きすぎる場合は、カットしてサイズ調整することも可能です。そのため、設置場所の広さや形状に合った製品を選びやすく、ガレージに比べて狭い場所でも設置できます。



・透明な屋根にすれば日光を取り込める



ガレージやカーポートを設置すると、場所によっては採光の妨げになり、家の中が暗くなってしまう場合があります。しかし、カーポートの屋根には光を通すものもあり、このタイプを選べば採光の妨げにはなりません。ガレージと違って壁がないことも、日光を取り込みやすくしています。



・不要になった時や台数が増えた時に対応しやすい



カーポートはガレージに比べ、撤去や交換が比較的簡単です。不要になった場合や、車の台数が増えたので大きいものに変えたい場合などにも柔軟に対応できます。




■カーポートとガレージを比較【デメリット】



カーポートには、ガレージに比べて性能的にマイナスとなる部分もあります。特に以下の2つのデメリットは意識しておきましょう。



・耐久性が劣る



カーポートには屋根と柱しかないため、壁で囲われているガレージに比べると、どうしても耐久性が劣ります。そのため、台風などの強風で屋根が飛んだり、柱から倒れたりする可能性があります。また、栃木県のように雪が降る土地では、積雪による倒壊にも注意しなければなりません。地域の気候を考慮し、それに見合った強度の製品を選びましょう。



・気密性が低い



カーポートは柱と屋根しかないため、当然ながら気密性はほぼゼロです。オプションでサイドパネルを取り付けたとしても、ガレージほどの気密性はありません。雨風・砂ぼこりなどから車を守る性能や防犯性は、ガレージの方が上だといえます。地域の気候や環境などを考慮した上で、適切な方を選ぶのが望ましいでしょう。



以上のように、カーポートはガレージに比べても多くのメリットがあり、車の安全な駐車場所を作りたい時は第一の選択肢となります。デメリットも、よく理解した上で対策をすれば軽減することが可能です。


日常的に使う車は、きれいな状態を保って長く乗れるようにしたいもの。紫外線や雨風、鳥のフンなどから愛車を守るためには、カーポートが欠かせません。特に雪の多い栃木県では、積雪から車を守る意味でもカーポートが必要です。もしご自宅にカーポートがなければ、早めの設置を検討してみてはいかがでしょうか。


栃木県足利市を中心に活動する株式会社オオヤマは、外構・エクステリア・造園工事の専門業者です。どのようなお客様からもしっかりとヒアリングを行い、ご要望を最大限に反映させたプランをご提案いたします。「スペースがあまりないけど設置できるの?」「複数台の車のカーポートを作りたい」など、小さなお悩みやお困りごとでもお気軽にご相談ください。